映画で語学学習「Ko to tamo peva 」英題: Who’s singin’ Over There 1980年 ユーゴスラビア(セルビア)映画

Ko to tamo peba3 映画

この映画、
ユーゴスラビアの有名な監督による、
ユーゴスラビアの有名な映画。
いわゆる「名作」とされていて、
セルビアの人なら、大概は知っています。

けれど、、、、
難しい!!
我輩が始めて観た時には、
ホント、ワケ分からんかった(マジです)。
もちろん、英語字幕付きで見たんだけど、
全然意味が分からんかった。

セルビアには、劇場も多く、
文化として、演劇を楽しむ伝統があります。
それは、おそらく、トルコ帝国やオーストリア=ハンガリー帝国に
長く支配されていた時代に
時の権力者を揶揄(やゆ)するような内容だったのでしょう。
大っぴらには時の権力者を批判できませんから、
皮肉と言うか、裏の意味を考えてクスリと笑う、
みたいなものだったのではないか、と
我輩は勝手に想像します。
それゆえ、ハリウッドのアクション映画のように
頭を空っぽにして、日本人のような外国人が楽しむ、
というワケには行きません。

このブログでは、ネタバレをしないのが原則です。
あなたにも、実際に、映画なりビデオなりを観て
ワクワク、ドキドキ感動してほしいから。

でも、この映画は、事前知識抜きでは難しすぎる。
でも、セルビアの人に
「この映画を知っている。あの映画はイイね」なんて言うと、
セルビアの人も
「おっ! こいつ、我が国のことをかなり勉強してるな」
と感動してもらえるでしょう。

さて、この映画を観る前の事前知識ですが、
こんなブログがありました。
映画の中の様々なシーンが紹介されてましたが、
ネタバレになると言うほどでもないと思います。
だから、こちらのブログを見てから
映画を観るのも良いでしょう。

お探しのページは見つかりませんでした | Ameba Ownd

ただ、本当は、何も事前知識なしで映画を見て、
上のブログを見て、少し納得してから、
もう一度映画を観るのがイイかな。
ただ、そこまで時間のある人っていないよね。
それに、日本人にとって、この映画、
やっぱり難しい。
この映画、信じられないけど、
セルビア人にとって、
「コメディー」
なんだって!

セルビアの文化の底流にある歴史的なものを
分かってないと、
やっぱり、理解するのは難しい。
「名作」と言われるだけあって、
ホント、難しい(笑)

こちらに、YouTubeにあった、
映画の完全版(1時間23分。英語字幕付き)を貼っておきますね。
ただ、映画の途中で何度も広告が入ってきて、
チョットうっとおしいけど、しょうがないよね。

2020年2月4日追記
下の動画、もう観れなくなってます。
しょうがないよね😅

冒頭でアコーディオンの伴奏で歌ってる二人は、ロマ(ジプシー)です。
一例だけど、ロマの人が置かれてる今の状況とか、歴史のなかでの状況とか、
そういうことが分かってないと、
この映画、なかなか理解できないわけです。

ですが、逆に言えば、
この映画が分かれば、
セルビアを、ユーゴスラビアを
かなり理解したことになると思います。
さすが、「名作」です。
(こういう、当てこすりみたいな表現が、
映画の中で良く出てきます)

この「Ko to tamo peva (英題: Who’s singin’ Over There)」、
娯楽としてではなく、
セルビアを骨の髄まで理解してやろうと言う気骨のある方に
オススメします。
ちなみに、映画の中では第2次世界大戦開始時を描いていますが、
公開されたのはチトー大統領が亡くなった年(1980年)です。
つまり、チトー大統領支配下の共産主義国家ユーゴスラビアで
観客に見せることを
考えて、作られています。
その辺も頭に入れておくと良いでしょう。

それでは、また。

Ko to tamo peva

この記事が、あなたの何かのお役に立てれば、光栄です。

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