前々回、
橋本陽介氏の
「7カ国語をモノにした人の勉強法」
を紹介しました。
今日は、この「7カ国語をモノにした人の勉強法」のなかの
第4章 多言語を習得する
から、次の部分をご紹介しましょう。
●●マルチリンガルになる
複数の言語を同時に学ぶ
バイリンガルという言葉をお聞きになった人は多いでしょう。2カ国語を自在に操ることのできる人です。日本人のそれは、ほとんどが日本語と英語のバイリンガルです。
さらに3つ以上の言葉を操れる人が、マルチリンガルです。本書は、どうしても英語と日本語の例が中心になっていますが、このマルチリンガルを目指す人のために書いているつもりです。私は、日本語を含めて言葉というものを理解するためには、実際に多言語を習得するのが、いちばんよい方法だと考えています。
「第2外国語なんて、やめてしまっていいのではないか」そんな声も聞かれます。「英語を徹底的にやったほうがよい」という主張には、一理あるように思われますが、私の考えは違います。
複数の言語を知ることは、言葉そのものに対する知識が増えることでもありますから、英語も相対化して見ることができるようになります。
外国語でなくても、日本語、古文、漢文を真剣に理解するだけでも、英語の習得によい影響がおこるでしょう。ひとつのものに集中することと、2つ以上のものを比較することは、よい相乗効果をもたらします。
ですから、何も英語からやらなければならないなんてこともないのです。私は中国語ができるようになってから英語の勉強を再開しましたし、さらにフランス語を並行でやっていました。英語だけ勉強しても、他の言語と同時に勉強しても、どうせ英語を勉強する時間に大差はありません。味を変えると集中力も復活します。別の言葉は、別腹ならぬ「別頭」です。
ただし、私はこれまで10以上の言語を勉強したことがありますが、その経験をふまえれば、一度に勉強するのは2つまでにしておくのが無難です。それも、初級段階の外国語を2つ同時にやるのはお勧めしません。
特にヨーロッパの言葉は、お互いによく似ている部分があるので、複数をいっぺんにやると、頭の中がゴチャゴチャになってしまいます。
(同書210ページ)
橋本氏は上のように
「一度に勉強するのは2つまで」
とおっしゃいます。
橋本氏は、高校や大学で言葉を教える、言語教育の専門家です。
それゆえ、橋本氏の意見は傾聴するべきです。
しかし、我輩は、もっと一度にたくさんの言語を勉強したい!(笑)
欲張りなのですが、結果が伴わない(笑)
さて、我輩は、今、主としてセルビア語と格闘しておりますが、
と同時に、中国語と韓国語とインドネシア語にも
戦線を広げております。
なんとか、スペイン語とフランス語とアラビア語は
今のところ思いとどまっております(笑)
戦線を広げ過ぎて負けた国も歴史的にあったようですが、
えぇ~い、行けるとこまで、行っちゃえ!(笑)
さて、橋本氏はこの「7カ国語をモノにした人の勉強法」のなかで、
中国語を、日本人にとって、もっとも学びやすい言語の一つとして
あげておられます。
今度は、その部分をご紹介しましょう。
中国語を学ぶーーーとにかく音声第一
私が専門としている言語の一つです。日本人にとって、もっとも学びやすい言語のひとつでしょう。中国語で難しいのは音声です。といいますか、難しいのは音声だけです。とにかく、初級から中級にかけてのうちに、中国語の音を頭に入れてしまえば、一気に上級者まで駆け上がれます。
(同書214ページ)
ただ、漢字でなんとなくわかってしまうために、多くの学習者がどうしても文字に頼ってしまいます。そういうこともあって、大学の期末試験などはなんとか突破できてしまいます。しかし、残念ながらそこで安住してしまった人は、中国語ができるようになりません。文字を見れば簡単だからこそ、とにかく、音、音です。音さえ自在に操れるようになったら、日本人にとってこれほど簡単な言葉はありません。
特に読解は楽で、高いレベルになってくると、始めて見る単語でも、漢字のおかけで意味が分かってしまうということも生じます。書かれた文の斜め読みが自由自在です。構文レベルでも、日本語は長らく漢文という形で受け入れてきましたから、日本語への翻訳は相対的に簡単です。
昨今の政治的対立や、反日デモの影響などで、反・中国、反・韓国の動きが急速に広がっていますが、そういう人にこそ、ぜひ中国語か韓国語に取り組んでもらいたいところです。反日を唱(とな)えている中国の若者たちは、現在の日本のことなんてまったく知りませんし、世界がどうなっているかまったくまったくわかっていません。まったく幼稚な人たちです。煽情(せんじょう)的な情報を増幅させて、イメージをつくり上げ、知っているつもりでいます。その中で語られている日本像は、反・中国を唱える人たちが作り上げている中国像ととても構造がよく似ています。
まず中国語を学び、実際に中国に入ってみてください。私は言語をたくさん学び、バックパックを背負って世界中を旅行して回ったことで、価値観が大きく変わりました。知らないということは、ただ無知で済む問題ではありません。
日本にだけ閉じこもっていては、世界のこともわからないし、実は日本のこともわかりません。反・中国や反・韓国を熱心に訴えている人たちは、なぜかその国のことをよく知っていると思いこんでいるようですが、反日デモをやっている中国人たちも、同じように日本のことを知っていると思っています。
日本人ならまず日本文化を知って、その上で外国人と接すべきだとか、日本文化は世界にも例を見ないほどすばらしいから、いつか向こうが尊敬のまなざしを持つようになるとか、とんでもない自画自賛(じがじさん)をしている人を見かけます。こういう人たちは、中国や韓国にもいるわけです。勝手に空想した「外国」のイメージから反転させて、「私たちの国家、私たちの民族」という幻想をつくり出しているだけです。相対的な目線を持たなければ、外国のことも日本のこともわからないものです。
今すぐ外国語を勉強して、実際に外国に行って、現地の人たちと大いに交わってください。
(同書217ページ))
「今すぐ外国語を勉強して、実際に外国に行って、現地の人たちと大いに交わってください。」
これは我輩も、本当にそう思う。
新聞でも、ソーシャルメディアでも、
何でも実際に行ってみないと分からないと思うし、
行ってみたら、自分の世界が大きく、広くなる。
セルビアとか、ボスニアとか、クロアチアとか、
内戦のこともあって、メッチャ危険なイメージがあるかも知れないけど、
実際に行ってみると、少なくとも我輩には、
ホンマ平和で安全な国やったんやけどなぁ。
それでは、また。
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