この映画、
ユーゴスラビアの有名な監督による、
ユーゴスラビアの有名な映画。
いわゆる「名作」とされていて、
セルビアの人なら、大概は知っています。
けれど、、、、
難しい!!
我輩が始めて観た時には、
ホント、ワケ分からんかった(マジです)。
もちろん、英語字幕付きで見たんだけど、
全然意味が分からんかった。
セルビアには、劇場も多く、
文化として、演劇を楽しむ伝統があります。
それは、おそらく、トルコ帝国やオーストリア=ハンガリー帝国に
長く支配されていた時代に
時の権力者を揶揄(やゆ)するような内容だったのでしょう。
大っぴらには時の権力者を批判できませんから、
皮肉と言うか、裏の意味を考えてクスリと笑う、
みたいなものだったのではないか、と
我輩は勝手に想像します。
それゆえ、ハリウッドのアクション映画のように
頭を空っぽにして、日本人のような外国人が楽しむ、
というワケには行きません。
このブログでは、ネタバレをしないのが原則です。
あなたにも、実際に、映画なりビデオなりを観て
ワクワク、ドキドキ感動してほしいから。
でも、この映画は、事前知識抜きでは難しすぎる。
でも、セルビアの人に
「この映画を知っている。あの映画はイイね」なんて言うと、
セルビアの人も
「おっ! こいつ、我が国のことをかなり勉強してるな」
と感動してもらえるでしょう。
さて、この映画を観る前の事前知識ですが、
こんなブログがありました。
映画の中の様々なシーンが紹介されてましたが、
ネタバレになると言うほどでもないと思います。
だから、こちらのブログを見てから
映画を観るのも良いでしょう。
ただ、本当は、何も事前知識なしで映画を見て、
上のブログを見て、少し納得してから、
もう一度映画を観るのがイイかな。
ただ、そこまで時間のある人っていないよね。
それに、日本人にとって、この映画、
やっぱり難しい。
この映画、信じられないけど、
セルビア人にとって、
「コメディー」
なんだって!
セルビアの文化の底流にある歴史的なものを
分かってないと、
やっぱり、理解するのは難しい。
「名作」と言われるだけあって、
ホント、難しい(笑)
こちらに、YouTubeにあった、
映画の完全版(1時間23分。英語字幕付き)を貼っておきますね。
ただ、映画の途中で何度も広告が入ってきて、
チョットうっとおしいけど、しょうがないよね。
下の動画、もう観れなくなってます。
しょうがないよね😅
冒頭でアコーディオンの伴奏で歌ってる二人は、ロマ(ジプシー)です。
一例だけど、ロマの人が置かれてる今の状況とか、歴史のなかでの状況とか、
そういうことが分かってないと、
この映画、なかなか理解できないわけです。
ですが、逆に言えば、
この映画が分かれば、
セルビアを、ユーゴスラビアを
かなり理解したことになると思います。
さすが、「名作」です。
(こういう、当てこすりみたいな表現が、
映画の中で良く出てきます)
この「Ko to tamo peva (英題: Who’s singin’ Over There)」、
娯楽としてではなく、
セルビアを骨の髄まで理解してやろうと言う気骨のある方に
オススメします。
ちなみに、映画の中では第2次世界大戦開始時を描いていますが、
公開されたのはチトー大統領が亡くなった年(1980年)です。
つまり、チトー大統領支配下の共産主義国家ユーゴスラビアで
観客に見せることを
考えて、作られています。
その辺も頭に入れておくと良いでしょう。
それでは、また。
この記事が、あなたの何かのお役に立てれば、光栄です。
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