セルビアへの行き方 陸路の国境越え

ソフィアからニーシュへ向かうバス 長距離バス

我輩は、セルビアへ行く際には
カタール航空(Qatar Airways)を利用している。
日本からのセルビアへの直行便は運休しているらしい。
セルビアの首都ベオグラードまで飛ぶよりは、
ブルガリアの首都ソフィアや、
ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエヴォで降りる方が、
どういう訳か、安い。

ソフィアやサラエヴォからは、
陸路(バス)でセルビアに入ることになる。

今では、ヨーロッパ大陸の中での移動は
LCC(Low Cost Carrier. 格安航空会社)を
使う人も多いのだろうけれど、
空港てのは、普通、市街地よりも遠く離れたところにあるので
我輩はバスを好む。
熊本から東京まで行くのに、
飛行機で行くか、
電車で行くかの
違いのようなものか。
飛行機は乗ってる時間は短いけれど、
熊本空港まで行くのに時間がかかるし、
羽田や成田から都心に行くのにも時間がかかる。
一方、電車は、
乗ってる時間は長いけれど、
鉄道の駅は、熊本も東京も都心にある。
今では、新幹線も走ってるし。

セルビア南部の都市、ニーシュやピロットに入るには、
ブルガリアの首都ソフィアに降りるのが近い。
セルビア北部の都市、ノヴィ・サッドや首都ベオグラードに
行くには、
ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエヴォに
降りると良い。
サラエヴォからノヴィ・サッドやベオグラード行の長距離バスが
出ている。

セルビアの地図

セルビアなどのバルカン半島だけではなく、
ヨーロッパも見て見たいと言うのならば、
ミュンヘンやローマへの航空券も
ベオグラードへの航空券もそんなに変わらない。
下は今年8月に大阪を出発した場合のヨーロッパ各都市への往復(!)航空運賃。

ヨーロッパの地図1

ベオグラード行が往復11万6千円なのに対して、
イタリアのミラノやローマへ往復8万7千円で行ける。
オーストリアのウィーンや、ハンガリーのブタペストへも安く行けると思う。

それにしても、8月はやはり航空券の値段が高いね。
ちなみに大阪を今年10月出発だとこうなる↓

ヨーロッパの地図2

ベオグラード行は往復11万5千円とほぼ変わらないが、
ローマへは往復4万7千円で行ける。
出発直前の方が航空券を安く買えたりするときもあるので一概には言えないが、
やはり早めのチケット手配の方が安く買えるように思う。

なお、ヨーロッパに行かれる方は、
観光目的の場合、
だいたいヴィザ無しで行けると思うけど、
長期に旅しようと言う方は、
滞在期間にはご注意ください。
シェンゲン協定加盟国(ドイツやイタリアなどEU加盟の主要国)を日本人が旅する場合、
たしか「あらゆる180日の期間内で最大90日間」はヴィザ無しで動き回れたはずだけど、
セルビアはシェンゲン協定に加盟していません。

日本国籍を持つ人は、セルビアへ「あらゆる180日の期間内で最大90日間」
ヴィザ無しで滞在できます。
セルビア共和国大使館 ホームページ

[aside type=”normal”]という事は、ドイツ、イタリア、フランスなどシェンゲン協定加盟国を90日間旅してから、セルビアやボスニア・ヘルツェゴビナなどシェンゲン協定に加盟してない国々へ個別にさらに90日間ずつ旅できるという事なのかな?ヨーロッパ主要国(シェンゲン加盟国)90日間→セルビア90日間→ボスニア・ヘルツェゴビナ90日間→シェンゲン加盟国90日間→モンテ・ネグロ90日間→ブルガリア90日間→シェンゲン加盟国90日間→クロアチア90日間→ルーマニア90日間→・・・という事が出来るのかな?[/aside]

[aside type=”warning”]ブルガリア、クロアチア、ルーマニア等の国々はシェンゲン協定加盟をかなり以前から目指しているようです。貴方が旅する頃にはシェンゲン協定に加盟しているかもしれないので要注意です。[/aside]

[voice icon=”https://itsok123.com/serbia/wp-content/uploads/90f01a20ac1958f9e1396cb234c87d66-e1531233259992.jpg” name=”我輩” type=”r”]という事は、シェンゲン加盟国90日間(「あらゆる180日の期間内で最大90日間」ヴィザ無しで滞在可能)→セルビア90日間(「あらゆる180日の期間内で最大90日間」ヴィザ無しで滞在可能)→シェンゲン加盟国90日間→セルビア90日間→・・・という事ができそうやね。でも、なんか他のヴィザ取った方が良いかも(笑)[/voice]

あと、セルビアに日本国籍を持った人が入ると、入国後24時間以内に滞在地を管轄する警察署に滞在登録をする必要があります。
セルビア共和国大使館 ホームページ
この規則、
「そんなの誰もチェックしないよ」
ていう人と
「誰もチェックしないだろうけれど、念のため届出しといた方がイイよ」
という人に分かれます。
ちなみに、この届出は滞在先の「家主と一緒に警察に出頭して登録する必要がある」らしいんだけど、
実際には、家主とかホテルのフロントにパスポートを預けると、
ホテルや家主が警察に行って届出してくれます。

[aside type=”normal”]自分で届出できないのがつらいところ。セルビアから、ちょっとブルガリアやマケドニアに行ってこようと思っても、セルビアへの再入国時にまた警察署への届け出が必要になって、家主さんの手を煩(わずら)わせちゃうんだよなぁ~。[/aside]

我輩は一応届出してます。
貴方も念のため届出することをおススメします。
届出すると、別名「ホワイトペーパー」がパスポートと一緒に渡されます。

Whitepaper

さて、例えば、ブルガリアから陸路でセルビアに入国する際、
まずはブルガリアの出国審査があって、セルビアの入国審査があります。
出国審査はともかく、入国審査では「荷物を開けろ」とか言われることがあります。
我輩は、日本に帰る途中、セルビアから陸路ボスニア・ヘルツェゴビナへ入った際、
ボスニア・ヘルツェゴビナの入国審査官に、バスのトランクに預けてある荷物を
開けさせられました。
逆らわずに、命じられるがままに、応対するのが良いでしょう。
そういう意味では、深夜の国境越えよりは、昼間に国境を超える方が、
人目もたくさんあって、安全な気がします。

国境越えは、時間に余裕を持っておくことが必要です。
まず、国境のゲートがそんなにたくさんありません。
ゲートのひとつで、前の方の車やバスで、
何かトラブってたら、
後ろの方の車は、ひたすら待つしかありません。
「数時間の余裕をもって」ではなく、
「丸1日ぐらい」の余裕を持つべきです。
特に飛行機の予約などは、
実際に乗る便の1日前には国境を越えておく、
つまり前泊するぐらいの余裕があった方がイイでしょう。
陸路の国境って、車が進まない時はホントに進みませんから。

陸路の国境越えでは、
セルビア~ボスニア・ヘルツェゴビナ間より、
セルビア~ブルガリア間の方が、
厳しいように思います。
ブルガリアがEU加盟国なので、
EU非加盟国からの入国について
慎重なのかも知れません。
それに比べて、
セルビア~ボスニア・ヘルツェゴビナ間は
両国ともEU非加盟、シェンゲン非加盟なので、
その点は緩やかかも知れません。

川の向こうはセルビアです。こちらはボスニア・ヘルツェゴビナ。

川の向こうはセルビアです。我輩が居るこちら側はボスニア・ヘルツェゴビナ。たぶん、泳いで渡れる。

ただ、我輩がセルビアのノヴィ・サッド~ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエヴォ間を
国境越えした時、
国境自体は2車線のあまり大きくない橋1本で、
出国審査のゲートも、
入国審査のゲートも、
一つか二つぐらいしかなかったように思います。
我輩はわりとスムーズに通過できましたが、
1台の車が出国や入国にトラブルと、
後ろの車はひたすら待つしかないかも知れません。

川の真ん中が国境かな

国境を渡る時に取った写真です。この橋が国境です。

Welcome to Serbia

「ようこそ セルビアへ」と書いてます。

セルビアのニーシュ~ブルガリアのソフィア間の
国境はもう少し広い道路でしたが、
国境越えが夕方の食事時にあたってしまい、
ブルガリアの入国審査官が一斉にご飯を食べに出かけて
全く車が進まなかったことがあります。
待ってる車が一斉にクラクションを鳴らして
文字通りブ~ブ~言ってました(笑)。

セルビアとブルガリアの国境

セルビア~ブルガリアの国境

セルビア側の入国審査待ち

Welcome to Serbia

セルビア側の入国ゲート、Welcome!と書いてます。

陸路の国境越えには、丸一日ぐらいの時間の余裕を持つことを
おススメします。

それでは、また。

この記事が、あなたの何かのお役に立てれば、光栄です。

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