サッカーワールドカップ クロアチアのベスト4進出をセルビアの人はどう思っているのだろう?

Croatia, Flag セルビアの人たち
RonnyK / Pixabay

サッカーワールドカップで、クロアチアが開催国ロシアを破って
4強に進出した。
これは、バルカン半島各国、少なくとも旧ユーゴスラビア各国
の間では、大騒ぎなのではないか?!
と思ったけど、
我輩のFacebookのセルビアの友達は
クロアチアの4強進出のことについて
何にも記事をアップしません。

これは、もしや、クロアチアを妬(ねた)んでる?

と思って、
セルビアの人に聞いてみました。
最初は、26歳の男性Alex(アレックス)。

[voice icon=”https://itsok123.com/serbia/wp-content/uploads/90f01a20ac1958f9e1396cb234c87d66-e1531233259992.jpg” name=”我輩” type=”r”]こんにちは。一つ質問があるんだけど、サッカーワールドカップでクロアチアがロシアを破って4強に進出したけど、セルビアの人って、そのことをどう思ってるんだろ?[/voice]

[voice icon=”https://itsok123.com/serbia/wp-content/uploads/548205.png” name=”Alex” type=”l”]う~ん、正直言うと、多くのセルビア人は歓迎してない。俺は、クロアチアが活躍してることを歓迎してるさ。でも、大多数は、歓迎してないね。[/voice]

[voice icon=”https://itsok123.com/serbia/wp-content/uploads/90f01a20ac1958f9e1396cb234c87d66-e1531233259992.jpg” name=”我輩” type=”r”]なんで? 同じバルカン半島の国だし、もともと同じユーゴスラビアだったし、言葉も同じだし、兄弟みたいなものなのに?[/voice]

[voice icon=”https://itsok123.com/serbia/wp-content/uploads/548205.png” name=”Alex” type=”l”]セルビアとクロアチアは内戦で戦争状態だったこともある。いろいろ難しいんだよ。[/voice]

[voice icon=”https://itsok123.com/serbia/wp-content/uploads/90f01a20ac1958f9e1396cb234c87d66-e1531233259992.jpg” name=”我輩” type=”r”]兄弟の中の一人がやたら活躍しちゃって、他の兄弟が嫉妬してるみたいなもの?[/voice]

[voice icon=”https://itsok123.com/serbia/wp-content/uploads/548205.png” name=”Alex” type=”l”]そう簡単に説明できないよ。なかなか難しいんだ。[/voice]

[voice icon=”https://itsok123.com/serbia/wp-content/uploads/90f01a20ac1958f9e1396cb234c87d66-e1531233259992.jpg” name=”我輩” type=”r”]ちなみに、Alexはセルビアのどこに住んでるの?[/voice]

[voice icon=”https://itsok123.com/serbia/wp-content/uploads/548205.png” name=”Alex” type=”l”]俺は生まれも育ちもボスニアのBanja Luka(バーニャ ルカ)だが、生粋のセルビア人さ。Banja Luka(バーニャ ルカ)を知ってるか? セルビアのベオグラードに次いで2番目に大きいセルビア人の街さ。*[/voice]

[aside type=”normal”]*Wikipediaによると、
今では、セルビアのNovi Sad(ノヴィ・サッド)の方が
ボスニアのBanja Luka(バーニャ ルカ)よりも
人口は多いようです。[/aside]

セルビアやクロアチアも複雑ですが、ボスニアはさらに複雑で、
ボスニアでは
「私は生粋のセルビア人よ」
「俺はボスニア人だ」
と言うように、国籍とかじゃなくて、
自分のアイデンティティーとして、
何人なのかをはっきりと持っています。
日本で、
「俺は関西人だ」
「私は生まれつきの江戸っ子よ」
とか言っても、
結局は同じ日本人と言う意識がありますが、
ボスニア・ヘルツェゴヴィナという一つの国の中で
「セルビア人」「ボスニア人」
という意識は、
お互いに相容れないものを持っているように
我輩には感じられます。

さて、次は25歳の女性Christina(クリスティーナ)にも
聞いてみました。Christinaはセルビアの首都ベオグラードで
生まれ育った、生粋のベオグラードっ子。

[voice icon=”https://itsok123.com/serbia/wp-content/uploads/90f01a20ac1958f9e1396cb234c87d66-e1531233259992.jpg” name=”我輩” type=”r”]こんにちは。一つ質問があるんだけど、サッカーワールドカップでクロアチアがロシアを破って4強に進出したこと知ってる?[/voice]

[voice icon=”https://itsok123.com/serbia/wp-content/uploads/205937.png” name=”Christina” type=”l”]サッカーのことは良く分からないわ。[/voice]

[voice icon=”https://itsok123.com/serbia/wp-content/uploads/90f01a20ac1958f9e1396cb234c87d66-e1531233259992.jpg” name=”我輩” type=”r”]そっかぁ~。。セルビアもあともう少しで一次リーグを突破できたんだけどな。さっき、セルビア人男性に、クロアチアがサッカーワールドカップで活躍してることをどう思う?って聞いたら、「俺は嬉しいけど、大多数のセルビア人は、あんまり嬉しくないと思うよ。いろいろ難しいんだ」って、言ってた。どういう事だろう?[/voice]

[voice icon=”https://itsok123.com/serbia/wp-content/uploads/205937.png” name=”Christina” type=”l”]「憎くて、好き」みたいな事よ。決してクロアチアのことがただ嫌いなわけじゃないの。だって、私たちセルビア人は、海岸のビーチを求めて、クロアチアへバケーションで行くもの。セルビアには、海が無いからね。[/voice]

この「憎くて、好き」っていう表現、女性らしくって、意味深やわぁ~。

いや、もうこの一言に尽きるような気がして、
もうそれ以上は聞かなかった。

Сремски Карловци(スレムスキ カルロブッチ)の
Nicola(二コラ)もStjepan(ステヤパン)もVesna(ベスナ)も
セルビアのワールドカップ進出に喜んで、
別荘にテレビまで設置したのに、
今回は、セルビア、決勝トーナメントに行けなくて、
ちょっと残念がってるだろうな。

このテレビ、ステヤパンとベスナが買ってきたんだけど、
うまく映らなくて、
あたふたしてたら、
配管工二コラ(我輩の前に座ってる男性)がすぐに映るようにしちゃった。
日本人エンジニアを名乗る我輩は、
何にも出来ませんでした。(汗。笑)

「憎くて、好き」かぁ~...。
人間って、奥が深いなぁ~。

それでは、また。

この記事があなたの何かのお役に立てれば、光栄です。

Alex, Christinaのイラストは、
イラストACさんからお借りしました。

みなさんにもイイ事がイッパイありますように!
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コメント

  1. サクラバナ より:

    これを自分達に置き換えたらどうでしょう。
    ベオグラードやセルビア国内にいる(観光客含め)アジア人は圧倒的に中国人が多く、セルビア人はアジアはほとんどが中国人と思い込んで接したり中国語で挨拶されたりします。
    ですが、日本人の私達からすると正直いい気分になる人はとても少ないと思います。
    私達が同じバルカン人と思っても、彼等にしてみたら私達アジア人の違いのようにアイデンティティーが大切なのかもしれませんね。
    自分はセルビアで中国人に間違われる事が何度もあり正直うんざりしました。特にベオグラードでは。【日本人です】と自ら発言すると態度が急変するセルビア人が多いのも事実。
    でも、旅をして疲れてる時や、毎回毎回【私は日本人】と発言するのも面倒ですよね…
    多くの日本人がセルビアに旅行に行って欲しいと思います。

    • Keiichi より:

      サクラバナさん、
      コメントありがとうございます。
      確かに、セルビアを歩いていると、
      私たち日本人は、中国人と間違われますね。
      ただ、私たち日本人と中国人、あるいは韓国人やモンゴル人、キルギス人は
      顔つきや体つきが似ていても
      少なくとも言葉が通じないし、文化も異なりますよね。
      クロアチア人とセルビア人は、極論すれば、パスポートが違うだけです。
      言葉も通じますし、もともと同じ国でしたし・・・。
      宗教上、クロアチアはカソリックで、セルビアはオーソドックス、
      という言い方も出来ますが、全員が全員、そうではないですし...。
      いろいろ複雑ですね。
      いろいろ複雑ですが、おっしゃる通り、日本から多くの人がセルビアを訪れてほしいですね。

  2. 名無しさん より:
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