「落っこちるまでは生きておりますから、そのまま安住します。」

成功の実現 信念
中村天風著 成功の実現
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今朝、生活の心配のない
安定した会社に就職し、
小学校の頃の初恋の女の子の
手を握って歩いて行く夢を見た。

夢の中で、
「これはホントか?」
と自問しつつ、
「ウム、これはホントだ」
と確認しながら、
目が覚めた。(笑)

でも、幸せな目覚めだった。

単純に幸せだった。

けっして、今のこの世の、
我輩を取り巻く状況が著しく好転したとは
思えない。
変わったとすれば、
日頃の心がけか。
この辺りは、
中村天風先生の教えの影響によるところが大きい。

私がインドへ行って三日目、
山に行く道すがら先生からこういう質問が出た。

「野原を歩いているときに、後ろをヒョイッと見たら虎が追いかけてきた。
そこで、たまらぬと逃げ出して、どこか安全なところはないかいなと、
はるか向こうを見ると、大きな松の木が天にそびえている。
これだっていうんで松の木に登って、チョイと下を見ると、
その松の木の枝の出ている下は底知れない谷だ。

ここなら虎も上がってこないわ、
ここにしばらくいようと思っているときに、
ヒョイと気がついて頭の上を見たら、
頭の上から大きな蛇がお前を飲もうとして
紅蓮の下をペロッペロッと出して近寄ってきた。
上に大きな蛇、下に虎。

そこで、これは困ったというんで、どこかに逃げるところはないかと、
ヒョイッと足元を見ると、谷底へ蔦葛(つたかずら)が下がっていた。
これだこれだ、この蔦葛にひとつぶら下がっていれば、
蛇も虎もどうすることもできないっていうんで、
蔦葛にぶら下がった。

いいか。そうしたば、やれ安心と思ったのもつかの間、
手元に何か怪しき響きを感じてきたので、
ヒョイと上を向いたら、何と貴様、そのつかまっている蔦葛の根を、
リスめが来て、ボリボリ食いおった。
どうする?」

こういう質問なの。

そのままあなた方にも言う。どうする?

そのとき私はね、あなた方と違って、何べんか、
もう駄目だという生死のなかをくぐり抜けた後の、
いわゆる生死体験の者でありますから、
あなた方ほどあわてませんでした。
私、にっこり笑ったよ、その時に。
どうせ、むこうの満足するほどの返事は
できないかもしれないけども、私としてはこう考えた。

何もあわてることはないじゃないか。
切れるまでは生きているんだから、切れて落っこちてから
後のことは、落っこちてから後に考えればいいと思ってね。

「落っこちるまでは生きておりますから、そのまま安住します。」
と言ったら、
「偉いっ、それなら先ざきの見込みがあるぞ。
それが人間の世のほんとうのありさまじゃ」

これが、人間の世のありさまなんです。
気づかないために安心しているんではなく、
気付いたときでも安心できるようでないと、
本物じゃないわけだね。
ところが、あなた方、気づかざる場合には知らぬことで、
我が心を煩わさないから何も考えないけれども、
わかったら大変だ、ねえ。

わかったら大変じゃいけないんですよ。
わかっても、我れ関せずの心になり得れば、
人間の世界に何の恐れも感じない、
実に安心した状態が続いてくる。

中村天風著「成功の実現」199ページより(文字強調は我輩)

なにがあっても、
「落っこちるまでは生きておりますから、そのまま安住します。」
この気持ちでいれば、
いつだって幸せだよね。

読んでくださり、ありがとうございます。

何かの参考になれば嬉しいです。

みなさんにもイイ事がイッパイありますように!
\(^∇^)/シャ~ッ(祈)!♪
(祈りの力は実はスゴイ!)

肉体は滅びても、魂は永遠の存在。
また、次の世へ進んで行く。

問題は、何故、今のこの世に生まれてきたのか?
おそらく、何か、この世で、我輩が為さねばならぬ宿題があるはず。
その宿題をきちんとやり遂げたい。
その宿題をやり終えた時、あの世からのお迎えが来るはず。

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