成功を呼ぶ「口ぐせ」の科学 佐藤富雄

信念
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”「口ぐせひとつで人生が大きく変わる」
あなたがどう受け止めるかは別にして、これは迷信や精神論ではなく、科学的な裏付けのある事実です。
日本には、古来「言霊(ことだま)という言葉があります。言葉を繰り返し唱えると、その内容は思い込みや確信に変わります。思い込みや確信は、自分にとって好ましい場合には、好ましい結果をもたらし、好ましくない場合には、好ましくない結果をもたらします。これが古代の人々が信じていた言霊の霊力です。
科学者である私は、言霊の霊力と脳のメカニズムとを照らし合わせ、この「言葉の力」のサイエンスを解き明かしました。そこから導き出した答えが、冒頭の「口ぐせひとつで人生が大きく変わる」というものです。”
(本書 はじめに 1ページ)

我輩は、実は、「科学的」という言葉があまり好きではない。
「スピリチュアル」とか、「精神」とか言うと胡散臭いけれど、
「量子力学」とか、「潜在意識」とか言うと「科学的」に聞こえる。
けれど、ともに、よく分からない世界で、日常的な常識が通じないことでは同じだ。

ヨーロッパのどこかの村の畑で、「ミステリーサークル」(不思議な幾何学模様)がたった一晩で出現し、「宇宙人の仕業だ」と話題になったことがある。
これを「科学者」たちが「科学的」に説明を試みた。
いわく、「大気の影響で一時的にプラズマが生じ、このような模様ができた」とか、
「地磁気の影響が地表に表出したもの」などなど。
テレビも取材に訪れるなど、世界的に知れ渡った。
事実は、意外なものだった。
近くに住む年配の男性二人が、遊び心で、ロープと木板を使い、一晩かけて、足で穀物を踏み倒して作成したことを、テレビで告白したのだ。
このように、「科学的」と言っても、信用できるものではない。
この世の中には、我々がまだまだ知らないことがたくさんあって、それは、もしかしたら、馬鹿みたいに単純な原因からかも知れないのだ。

かつてのソ連のスパイ組織KGBは、西側諸国が自国の諜報部員に持たせた、偽のソ連のパスポートを簡単に見破った。アメリカのCIAをはじめ、イギリスのMI6や、フランスのDGSE(対外治安総局)などが、総力を挙げて、精巧に作りこんだソ連の偽造パスポートをいつでもすぐに見破った。
「簡単さ。パスポートを閉じてるホッチキスに錆があれば本物。錆が無ければ偽物。こんな簡単なことを連中は長いこと気付かなかった。」
らしい。

世の中、そんなものかも知れない。まだまだ私たちの知らないことがたくさんあって、その原因や理由は、馬鹿みたいに簡単なことかもしれない。

”「お前らは負け犬だ。勝つために生きろ!」”
”「ああ、幸せ、幸せ」”
”「個性的でとても気に入ってるよ」”
”「念ずれば花開く」”
”「必ず有名になって金持ちになってやる!」”
”「全ての人に幸あれ」”
”「縄文杉、縄文杉」(縄文杉は樹齢7200年とか)”

こんな言葉が本書いっぱいに紹介されてます。
科学的かどうかは別にして、楽しめる本です。
我輩がいつも言ってる口癖はこちらです。
「我輩、何でこんなに幸せなんやろ…」
いや、ホンマ、幸せすぎる…!

成功を呼ぶ「口ぐせ」科学 佐藤富雄
一読の価値あります。

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